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波多野敦子 / Cells #2

型番 LA-17996
販売価格 2,160円(税込)
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波多野敦子6年ぶりとなるソロ・アルバム 『Cells #2』 完成!
数々の個性派ミュージシャンたちを支える気鋭の弦楽器奏者の最新ソロ作。
耳のなかの細胞がざわめく、ミクロとマクロをつむぐ音楽。
官能的にうごめく、ひとり弦楽オーケストラ。

今作は、「細胞音楽」をコンセプトにした唯一無類の弦楽オーケストラ作品。
幼少時から、例えばフジツボや粘菌、蟻の大群、蓮の実などの小さな穴や斑点などの集合体に強い執着と感動を覚えていた。いわゆる「トライポフォビア」の真逆の性癖を音楽表現に応用。2014年頃「Cells」シリーズとして制作をスタートさせた今作はその第一作。制作期間3年、総トラック40本を超えるストリングス超大作が2017年に完成。mixはJim O'Rourkeが、MasteringはOren Ambarchの作品にも多数参加しているJoe Taliaが担当。2018年冬には「Cells」シリーズ第2作を発表予定。
(triola)

人を芸術でねじ伏せ、蹴散らし、押し倒し、意気消沈させることは容易いけれども、
人を芸術で抱きしめ、愛撫し、立ち上がらせ、
精神を解放させる波多野敦子の仕事は尊く、永久に残っていくだろう。
それは聴こえるか聴こえないか、
見えるか見えないかの際(きわ)の、現実と夢幻の境界で実現し、
新生児の口の中の泡のような新しさで僕たちの世界にやって来る。
澁谷浩次(yumbo)

波多野敦子の活動の全体をよく知っている訳ではないのだが、クラシックもポピュラーも現代音楽も分け隔てなく取り込み、自分のフィルターを通して出力することをごく自然に実践している人、というこれまで持っていた印象はこの新作でも強まった。
過去のソロアルバムは聴いてないので、ここではこれまでとの比較、のような話はできない(俄然聴きたくなってきた)。
今はあくまでこのディスクから聞こえてくるものについてのみ語ろう。
『Cells ♯2』には、現代音楽の弦楽合奏曲、例えばクセナキスや武満…を想起させる瞬間はときどきあるものの、それが現代音楽的な文脈から出てきていない不思議さ、もしくはそれが故の自由さがこの音楽を新鮮なものにしている。
また、ポピュラー音楽では素材録音後の加工は当たり前だが、現代音楽の、というかクラシック系の器楽はそうではない(例外はある)。
弦楽合奏というクラシカルな編成にも関わらず『Cells ♯2』のミックスにもそうした意識が、控え目ではあるが感じられるのも、そうした不思議さにつながっているようだ。
以前波多野さんの別のオケ曲の譜面を見たことがあるのだが、現代音楽の文脈を共有していないところからくる自由さを感じたことを思い出した。
自由/自在さは表現において最大の美徳である。
鈴木治行(現代作曲家)

秩序を破壊する気骨と音の偶発事を相互的に共鳴させる錬金術の邂逅。
耳慣れないクラスター(多種多用な強弱法の差異!)の裂目からヒョロヒョロした奇怪な虫のようなグリッサンド(これはもはや生物学的なリズムだ)が這い出てくる瞬間の美しさと戦慄。
酒席の波多野さんは「明日のことは明日かんがえましょう〜」とか言って美味しそうに日本酒を飲んでおられたが、こういう音楽をどうやってプリペアするのか皆目検討がつかない!
まだまだ先にいけそうです。
渡邊琢磨

脳の奥深く、細胞の奥底にまで浸透するイマジナリー静謐な深く蠢く弦の響き。
調和、衝突、破壊、細胞分裂を繰り返しながら生き物のように成長し増殖するミクロでマクロでミニマルな独り弦楽ストリングスのインナースペース圧倒的宇宙空間。
ソウルソニックフォース。
呼吸する事を一瞬忘れてしまうほどに完全に包まれる。
COMPUMA

荒廃した地になにが沈殿していたのかをあなたと人間以外の存在がひたすら対話している中で調査はまた延々と続行していって痩せた土地や枯れた土地や轢かれ過ぎた野の荒れが違い映えている道やかつて雲だったものが分解されすぎ落ちている荒漠と言うにはまだまだ調査不足なそれらの空間はその対話のなかでまったく別の呼び名になってゆくのをいち人間としては到底辿れるはずのない途方もない時間を波多野敦子は演奏しているが、これは演奏というよりは周回し続ける凝視なのだろうと思う。
寒々としたその凝視される空間で新たな元素が生まれていくが鈍い雲はより翳りを増していてそれでも彼女は凝視をやめない。この続きを聴きたい。
虹釜太郎(パリペキン)

「cells」という作品を聴きながら、普段あまり考えない宇宙や細胞のことについて考えてみたい。
何故、普段あまり考えないのかというと、フラクタル構造や人体の不思議さなどは、普段の出来事や世の中の事件からあまりいい形でなく、そして、否応無く知らされるため、宇宙や人体の神秘のことを考えてうっとりなんかさせてくれないからである。
しかし、この作品を聴いて、少しはうっとりしていみてもいいのではないか、という気になってきた。
昔「ミクロの決死圏」というリチャードフライシャー監督の映画を見た事を思い出した。アメリカが亡命させた科学者が負傷し、その開発を促すために医療チームをミクロ化させて内部から治療させるという話だ。
その医療チームの中には悪い奴もいれば、お色気たっぷりの助手もいて、通常の世界と同じ人間ドラマがミクロの世界でも繰り広げられるわけだけれども、一番感動するのは、涙に押し出されて眼球から脱出するところだ。
波多野さんの作品を聴いてこのラストシーンが頭の中を繰り返していた。
ちなみに遠藤周作のパロディではおならで脱出している。
しかし、細胞の様な不思議な世界の中で生きている不思議な細胞を抱えた人間が、何かに押し出されてこの世からおさらばするのであれば、液体かガスか。。
まあおならも面白いけれど、涙の方がロマンがある。
敦子さんの心の「洞窟」の「亀裂」に「浸透」したあらゆる出来事が音の向こう側で聴こえるようです。
石橋英子

波多野敦子 Astuko Hatano
ミュージシャン、東京在住。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなど弦楽を中心に作曲、編曲、演奏。
3歳からヴァイオリンを始め、5歳でピアノ、13歳からパーカッション、ドラムへ転向するが大学入学時にヴァイオリンを再開。卒業後は様々なジャンルのライブやレコーディングに参加しながら独自の弦楽表現を研究。2003年に初のソロ・ルバム「13の水」を制作後3枚のアルバム、2009年画家nakabanとの共作アニメーションDVD「三つの箱」、2017年にストリングスオーケストラ曲「Cells#2」を発表、CMやドラマ、映画の音楽制作や個人向け音楽制作「Order Made Music」の活動も行いながら勢力的に新たな音楽表現を追求し続けている。
近年では5弦ビオラでのソロライブや即興演奏、須原杏との弦楽プロジェクトTRIOLA(トリオラ)の他、Jim O'rourke、Mocky、Yossy Little Noise Weaver、石橋英子、Oorutaichi倉地久美夫などのアーティストと活動を共にする。現在TRIOLAとソロ名義のアルバムを制作中、2018年にリリース予定。
個人向け音楽制作「ORDER MADE MUSIC」を2009年より始動。
http://hatanoatsuko.com/

1. cavern
2. fissure
3. seep

composed, played, recorded by Atsuko Hatano
recorded at studio Microbe and Hoshi to Niji studio
Mixed by Jim O'Rourke
Mastered by Joe Talia

Format:CD
Label:triola / Inpartmaint (JP)

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