型番 LA-4198 販売価格 3,630円(税込) 在庫数 Sold Out!!!

当時のヒップホップDJに着想を得て、AM・FMラジオ放送を非合法サンプリングし回路内で次々とハッキング。容赦なくぶった切られたサンプリング音源が神経症的に突っ走る猛悪実験作品『デヴィルズ・ミュージック』!!!!

高価な機器を一切用いず、ポータブルラジオを「世界で最も安価かつ強力なシンセサイザー」と捉え、独自のセッティングを施したサンプラー（※1）とデジタル・ディレイにつなげ、ループを組みながら演奏を展開。すると機材がぶち壊れたように音が反乱し暴走する！（※本機材セットの秘密と核心部は本編解説を参照のこと）

作品にはヒップ・ホップのサンプリング・テクニックがリズム面に顕著に表れており、出音でいえばターンテーブリストの始祖、あるいは「（スティーヴ）ライヒが疲れ果てた（フィリップ）グラスに出会う」（作家談）という趣ももつ。大作指向の作家やポピュラーミュージックを挑発するかのような元祖＜回路内サンプリング音楽＞といえるが、これがなんと1985年の録音とは！

※2001年にフィリップ・シャーバーンは『デヴィルズ・ミュージック』を「テクノのための初期の鋳型」とよんでいる。

本作は「Devil's Music」オリジナルLPの音源（※2）に、その“リミックス”版とされる「Real Landscape」（87年作）と、発展型である「The Spark Heard 'Round The World」（未発表曲）を追加した2枚組デラックス版。CD版にはエクストラ・プログラムとして「Devil's Music」を自ら実験できる最新ソフトウェア版（Mac/Win対応）と貴重な1987年のライブパフォーマンス映像も追加収録。LP版は見開きジャケットの2枚組仕様。

ニコラス・コリンズは80年代初頭から活躍する実験音楽作家であり、現シカゴ芸大の音楽部教授、また実験音楽のための機関誌『Leonard Music Journal』の編集長というおカタい肩書きをもつ一方、ビギナー向けの電子楽器制作のハウトゥ本『Handmade Electronic Music』（日本未発売）を上梓するという、血統書付き現音ピューリタンとは異なるバランス感覚の持ち主（※3）。これまでデヴィッド・チュードア、ジョン・ゾーン、クリスチャン・マークレイ、エリオット・シャープ、デヴィッド・シーなどそうそうたる面子と共演・共作をしている。
（EM RECORDS）

※1：メモリーチップが非常に高額だったこともあり、80年代初頭の安価な機材は数秒程度のサンプリングしかできなかった（ただし音質を問わなければ長くすることも可能だった）。
※2：85年のオリジナル録音で使用されたラジオ放送は、A面が当時のダンスミュージック局、B面がイージーリスニング・クラシック局のチャンネル。
※3：ゆえにエムのような野良犬レーベルのオファーも快く受けてくれたのだろう。

LP version:
DISC 1
1. Devil's Music A (from 1986 LP) 18:46
2. Devil's Music B (from 1986 LP) 17:29

DISC 2
1. Real Landscape A (from 1988 cassette) 26:04
2. Real Landscape B (from 1988 cassette) 25:47

Format：2LP＋ゲートフォルド・スリーヴ
Label：EM RECORDS (JP)

※CDバージョンはこちら!!!

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