bonnounomukuro / My Pretty Pad
『MPCが織りなす騒音たちのタペストリー』 ディストピアの隙間から湧きでる音響子をムーディーなサウンドに紡いできた音の箱庭師「bonnounomukuro(ボンノウノムクロ)」は、神戸〜関西を中心にグローカルな活動を続けるソロユニットだ。2014〜18年に制作された大量のトラックから、家口成樹のサポートで選りすぐられた楽曲をCDにパッケージ♪ 粉々に破砕〜変調されたサンプルに、煩悩と本能が浸食され、気まぐれな挑発的エレクトロが炸裂する! 2018年初頭に発動した『φonon(フォノン)』は、EP-4の佐藤薫がディレクターを務め、CDメディアを中心にエレクトロニクス/ノイズ/アンビエント──系のアルバム作品をリリースしている先鋭的レーベルだ。 2019年のトップを飾り、平成を締めくくるCDリリースの1枚は、神戸の秘宝 bonnounomukuro(ボンノウノムクロ)の「My Pretty Pad」だ。家口成樹の監修でφononよりリリースされたコンピレーション・アルバム「Allopoietic factor」への参加も記憶に新しいbonnounomukuroは、それまでにも日野浩志郎(YPY/goat)のbirdFriendや虹釜太郎のICERICEなどのレーベルから、カセット/CD-R/データ配信──各種のフォーマットで多くの作品をリリースしてきた。 本作にも家口成樹をサポートに招き、未発表/新作合わせて13時間以上に及ぶ音源からセレクトされたという“だいたい妄想”の13トラックをCDパッケージに収録。神戸某所の秘密のアジトに用意されたコックピットに座るだけで自動生成されるという、音と音楽の隙間に増殖する「軽み」と「細み」のギミック・グルーヴ……。初見はサイコパス(?)、その実態はゆるキャラ系(?)というbonnouワールドは、電子音のダイバーシティを体感させてくれる類い稀な空間である。 (φonon) 『後で評価されるんじゃなくて今発見してくれ!』(日野浩志郎) bonnounomukuro(ボンノウノムクロ) 神戸/関西を中心に表現行為を続ける特殊ソロユニット。2007年頃からこの名義で活動。肉体的かつ直感的なゲーム感覚で音と遊べることが気に入ったMPC2000でエレクトロニック・ミュージックの創作を始めたという。2011年頃より、虹釜太郎のICERICEや日野浩志郎(YPY/goat)のbirdFriendなどのレーベルから、CD-R/カセット/データ配信──各種のフォーマットで多くの作品をリリース。2018年、家口成樹の監修でφononよりリリースされたコンピレーション・アルバム「Allopoietic factor」にも参加し、ライヴ活動も精力的に行っている。 1. Micro Godspell 2. Nice Voices Like a Birds 3. Footlooser by Your Side 4. 1 Pac 2 Cup 5. Dub Rule Cup 6. 2020 Die 7. 1 Cup 2 Pac 8. Quiet City Between Night and Morning 9. From Rambo Tapes 10. Plastic Jungle Back Again 11. Jah Vacuum Beat Punk 12. Random Luck 13. Frozen Chu Hi Block ライナーノーツ・家口成樹 ジャケットデザイン・MATERIAL Format:CD Label:φonon (JP)