Juppala Kaapio / Landing Clouds 雲の漂着
2014年にベルギーのomnimementoと、LAFMS(Los Angeles Free Music Society)の活動を日本へ紹介するT.坂口氏のレーベルNEURECからリリースされた、ベルギー在住の小城仁志とパートナーのキャロルの二人組ユニット、Juppala Kaapio(ユッパラ・カーッピオー)によるアンビエント・ネオフォーク的作品。テープ音質と相まり、素晴らしく豊穣な空間を創出しています! Juppala Kaapioの相方キャロル・ツヴァイフェル(現キャロル・コジョウ)とは、2006年のベルギーへの滞在中に出会いました。当時彼女は、アメリカ人フォークシンガーIn Gowan Ringのツアーにビオラ奏者/バックコーラスとして参加していたのですが、KodamaのMichaelがIn Gown Ringと古くからの友人である事から、ジョイントコンサートを行い、それをきっかけに音楽を共に作り始めました。 2007年にカナダ、2008年にモンゴルに共に滞在した後、キャロルの故国スイスで結婚、2011年にベルギーに移住して落ち着く訳ですが、2010年からリリースしてきた八枚のアルバムには、そのノマディックな生活の変遷が色濃く反映していると思います。 「Juppala Kaapio」を無理矢理日本語にすると「オットット・コビト」となります。Kaapioというのはフィンランド語で大地の精霊の小人を表す言葉で、16世紀のスイスの錬金術師パラケルススが記述した四精霊のうちGnome(ノーム)として知られるものです。 Juppala Kaapioの音楽は、スポンタネアスに生まれてきたものなのですが、この名前を選んだためか、アルバムを編纂していく過程で、自ずとKaapioと私達の交流の記録というミソポエイックなものとなって行きました。私達は二人とも野山や森を歩くのが好きで、その最中に演奏や録音もしばしば行っているので、その影響もあるかと思われます。 本アルバム「Landing Clouds」は、ベルギー移住後の録音を編纂した初のアルバムになります。 (小城仁志/omnimemento) Side A 1. Sylphid シルフィード(9:35) 2. Suntongue 陽の舌(9:05) Side B 1. Hooves Dale ひづめ谷(13:06) 2. Landing Clouds 雲の漂着(7:35) Format:TAPE Label:NEUREC (JP)