V.A. / SUENA CANDOMBE uno/dos (国内盤仕様CD)
アルゼンチンとブラジルという南米の二大音楽大国に挟まれた小国ウルグアイ。その音楽的アイデンティティ=カンドンベを多角的に紹介する名コンピレーション。 南米の小国ウルグアイには、18世紀後半から主に家庭内労働の目的で、アフリカ各地から黒人が奴隷として連れてこられました。その黒人達のコミュニティで行われていた宗教的儀式であったカンドンベ(Candombe)。その儀式で行われていた大中小のコンガ型タンボール(太鼓)のアンサンブルが、儀式消滅後にも残りカーニヴァルに参加、白人層にも浸透していき、ウルグアイ固有の国民的音楽になっていきました。 本アルバムは、そんなカンドンベのもともとのカーニヴァルでのアンサンブルから、様々な音楽に取り入れられ発展していくカンドンベまでを、2枚のCDで多角的に紹介する画期的なコンピレーションです。これ1枚で、カンドンベの全容を見渡せる決定的な1枚です。 収録されているのは、カーニヴァル・チームによる太鼓アンサンブルのオリジナルなカンドンベから、タンゴの前身ミロンガに取り入れたミロンガ・カンドンベの曲、ウルグアイの都市型フォルクローレにカンドンベを取り入れ人気を掴んだヌエバ・カンシオーンの歌手たちの録音。また一番多く収録されているのが、英米のロックやフォーク、ブラジルのボサノヴァやMPBなどの影響を受けた都市のシンガー・ソングライターたちによって解釈されたカンドンベの数々。彼らは、ロック、ブルース、フォーク、ジャズ、フュージョン、ファンク、他の中南米の音楽などとカンドンベを結びつけ、この音楽の可能性を大きく広げました。 編成の大小も様々、歌のあるものも無いものも、太鼓のアンサンブルが入っているのもいないのも、カンドンベがウルグアイの様々なタイプの音楽に深く浸透しているのを実感出来る、全40曲。単独での入手が困難な貴重な録音ばかりです。 斎藤充正氏による、詳しい解説付き。 (BEANS RECORDS) Disc 1 1. Te Quiero / Ruben Rada 君が好き(ルベン・ラダ) 2. Vere de Verte / Lagrima Rios あなたに会えばわかる(ラグリマ・リオス) 3. Candombe (Toque de Calle) 1 / Comparsa Yambo Kenia カンドンベ(通りの音)1(ジャンボ・ケニア) 4. Una Cancion a Montevideo / Mauricio Ubal モンテビデオへの歌(マウリシオ・ウバル) 5. Bienvenida / Jorge Drexler ビエンベニーダ(ホルヘ・ドレクスレル) 6. Negra Maria / Cuarteto Ricacosa ネグラ・マリア(クアルテート・リカコーサ) 7. Comparsa Silenciosa / Larbanois & Carrero, Eduardo Larbanois, Mario Carrero 寡黙な仮装行列(ラルバノイス&カレーロ) 8. Uruguay / Rossana Taddei ウルグアイ(ロサーナ・タデイ) 9. Milongon del Guruyu / Roberto Darvin グルジューのミロンゴン(ロベルト・ダルビン) 10. Casi un Milongon / Jorge Schellemberg ほとんどミロンゴン(ホルヘ・シェレンベルグ) 11. Adios Mi Barrio / Pepe Guerra さらばわが町(ペペ・ゲーラ) 12. Para Bailar Contigo / La Sonora del Sur 君と踊るために(ラ・ソノーラ・デル・スール) 13. La Comparsa / Urbano Moraes ラ・コンパルサ(ウルバーノ・モラエス) 14. El Gran Misterio / Mariana Ingold 大きな神秘(マリアーナ・インゴルド) 15. Romance de las Llamadas / El Cuarteto 呼び出しのロマンス(エル・クアルテート) 16. Llego el Tambor / Raices, Beto Satragni 太鼓がやってきた(ライセス、ベト・サトラグニ) 17. Mistico / Lady Jones ミスティコ(レディ・ジョーンズ) 18. Candombe de los Deseos / Cantacuentos, Martin Buscaglia, Nancy Guguich ねがいごとのカンドンベ(カンタクエントス) 19. Los Perros Saben Siempre Donde Esta Lo Bueno / Alberto Wolf & Los Terapeutas 犬たちは良いものの在り処をいつも知っている(アルベルト・ウォルフ&ロス・テラペウタス) 20. Candombe (Toque de Calle) 2 / Comparsa La Figari カンドンベ(通りの音)2(ラ・フィガーリ) Disc 2 1. Candombe (Toque de Calle) 3 / Comparsa Yambo Kenia カンドンベ(通りの音)3(ジャンボ・ケニア) 2. Bajo del Arbol un Tambor / Lagrima Rios 木から降りたよ太鼓が(ラグリマ・リオス) 3. Pescando Sal / Jorge Schellemberg 塩を釣りながら(ホルヘ・シェレンベルグ) 4. Al Son de los Tambores / Osvaldo Fattoruso, Mariana Ingold 太鼓の音に合わせて(オスバルド・ファトルーソ、マリアーナ・インゴルド) 5. Crece y Arrebata / La Calenda Beat 成長して魅了する(ラ・カレンダ・ビート) 6. Dame un Besho / Ruben Rada チューしておくれ(ルベン・ラダ) 7. Canyengue de Esquina / Debutaca, Fernando Ulivi, Edu Lombardo, Andres Wels 街角の荒っぽさ(デブタカ) 8. La Verda Que Si / Mauricio Ubal もちろんホントさ(マウリシオ・ウバル) 9. Nombre de Bienes / Trio Mora / Etchenique / Ibarburu, Gustavo Etchenique, Nicolas Mora, Andres Ibarburu 財産の名前(トリオ・モラ=エチェニーケ=イバルブル) 10. La Reina del Milongon / Esther Fernandez ミロンゴンの女王(エステル・フェルナンデス) 11. Ta Llorando / Pepe Guerra 泣いてるよ(ペペ・ゲーラ) 12. Dominguera / Larbanois & Carrero ドミンゲーラ(ラルバノイス&カレーロ) 13. Banderas y Estandartes / Roberto Darvin 国旗と軍旗(ロベルト・ダルビン) 14. Espero Que Te Vayas Lejos / Alberto Wolf & Los Terapuetas 君が遠くへ行ってしまえばいいのに(アルベルト・ウォルフ&ロス・テラペウタス) 15. Amiga Danzarina / Popo Romano 友だちの踊り子(ポポ・ロマーノ) 16. El Corso / Jorge Lazaroff エル・コルソ(ホルヘ・ラサロフ) 17. La Mueca / Jorge Galemire しかめっ面(ホルヘ・ガレミーレ) 18. La Rambla de Montevideo / Daniel Drexler モンテビデオの埠頭(ダニエル・ドレクスレル) 19. Candombe (Toque de Calle) 4 / Comprsa La Figari カンドンベ(通りの音)4(ラ・フィガーリ) 20. Ayer Te Vi / Ruben Rada 昨日君を見た(ルベン・ラダ) Format:2CD Label:BEANS (JP)