悪魔の沼 / NON-OPTIMIZED SOUND sound tectonics #21 at YCAM
2018年7月21日に山口情報芸術センター[YCAM]にて行われたsound tectonics #21「NON-OPTIMIZED SOUND」出演時のライブDJミックスを収録した、悪魔の沼の初のカセット作品。日野浩志郎 a.k.a. YPY主宰のカセットレーベルBirdfriend傘下のMIXテープ専門レーベル〈bbF〉の第2弾!!! 2018年7月21日、わたしにとって大事な日だった。当講演が行われたYCAMでは、本イベントに加え、展覧会やイベントが同時多発的に始まり、複数のプロジェクトを抱えていた私のgoogle Calendarは虹色のごとく予定が詰め込まれ、秒刻みでの判断で館内を巡りまわっていた。 その刹那な動きの中、講演にたどり着き、薄暗い会場に身を埋め、うつむきながらゆったりとした立ち上がりに耳をすませる。しばし佇んでいるうちに、今日という日が地続きとは思えないような、ヌプヌプと浸る足先、指先、そして骨髄。気がつけばもうこんなところまで。 CPUがパンパンまで膨れ上がっていた私の脳内に、その音楽は完全なメディシンとして機能し、私は沼を理解した。沼の中の景色とは、なんと心地よいものか。 過剰に摂取は何事もよくないが、現代人はそれをやめられない。だから、生活のお供に沼をひとつ。そんな世の中を私は見たい。 石川琢也(元YCAMエデュケーター/音楽プロデューサー、京都芸術大学情報デザイン学科専任講師) 悪魔の沼(Akuma no numa) 2008年結成。レジデントである沼クルーは、COMPUMA、Dr.NISHIMURA、AWANOの3人。かつては東京・下北沢MOREの沼に生息。活動は不定期ながら、それぞれが独自の視点でDJミックスして沼の可能性を模索していたが、2013年より新たな試みとして、3人によるバック・スリー・バックなDJスタイルで予測不能な更なるネクストな沼世界を探っている。これまでに多彩なDJやアーチスト達がゲストとして独自の沼を演出してきた。結成10年を経て、RA(Resident Advisor)での特集記事、rural、りんご音楽祭、FUJI & SUN、FRUE等の音楽フェスへの参加、全国各地での活動が活発化している。 湿っぽく泥の深い地の事を沼地と呼ぶ。沼には野生動物が生息し、しばしば多種多様な動物の繁殖地となる。 by Wikipedia A side 34:54 B side 33:48 Type I C70 tape, limited edition recorded at 山口情報芸術センター[YCAM] on 21 July, 2018. designed by YPY Format:TAPE Label:bbF / Birdfriend (JP)