V.A. / CASIOTONE COMPILATION 8
『Casiotone Compilation vol.1』のリリースから10周年!カシオトーンをテーマにした人気コンピレーション・シリーズが、いまや海外からも注目を集め、逆オファーが相次ぎなんと第8作目に到達。 アメリカ3組、フィンランド2組、オランダ2組、イギリス、カナダ、ノルウェー、ポーランド、ロシア、ベルギー各1組、そして日本と、世界10カ国からカシオトーン・ミュージシャンたちが大集結! 今年発売から40周年を迎えるカシオトーン。各機種ごとの特異な機能や音色によって世界中のミュージシャンに支持される鍵盤楽器として、各国独自のカシオ機種や、ヴィンテージから最新機種まで幅広く網羅したさまざまなカシオトーンを媒介に、計21組の音楽家による3 inch CDアルバムの『カシオトーン・コンピレーション・エイト』が完成しました。 (aotoao) 1. ジェレミー・ボイル アメリカ/シカゴのTim Kinsellaが率いるJoan Of Arcの創設メンバーであり、バンドの特異な方向性を象徴していたエレクトロニクスを主に担当。ソロでもミニマルな電子音楽作品を発表し、現在はピッツバーグ大学の講師を勤めながら、サウンド・インスタレーションなどの展覧会も行っている。 2. スティーブ・ベレスフォード イギリスを代表するフリー・インプロヴァイザーであり、Derek BaileyやEvan Parker、David Toop、Brian Enoなど数えきれないほどの音楽家たちと活動をともにし、作曲家としても多くの楽曲提供も行い、バンドでもThe Flying LizardsやFrank Chickens、The 49 Americansで活躍してきた言わずと知れた伝説的な音楽家。 3. オーラ・コーガン 浮遊感のあるエフェクティブなボーカルと幽玄なギター曲を中心としつつも様々な器楽曲を作曲するカナダ人アーティスト。現地ではMazzy Starらとも共演し、現在世界中のフェスティバルに出演している注目のシンガー・ソングライター。 4. ゼア オランダのインプロ・ポストパンクの伝説として世界的な人気を誇るThe Exのメンバーとして知られるアーノルド・デ・ブールによるソロユニット。Zeaではサンプラーも駆使しつつ、その特異なギターリフと歌詞によって聴くものを惹きつける。今回の企画ではカシオトーンによる実験的な民族音楽のような曲を提供している。 5. アレクサンデル・リースハウ ノルウェー/オスロのサウンドアーティスト/プロデューサー。音響設計において鋭い視野を持ち、Conrad SchnitzlerからLasse Marhaugまで、幅広い共演者からもわかるように、流麗な電子音響や現代音楽からノイズやブラックメタルまで網羅する気鋭の作家。 6. 加藤りま+テントート Christina Rossettiなど19世紀の英国詩や童謡を現代に蘇らせる金沢のシンガー・ソングライターの加藤りまと松任の天才ポップ職人/編曲家であり様々な生楽器から電子音まで操る小豆沢幸成によるten toteのデュオ。 7. ロブ・フライ+ケイトリン・オーレリア・スミス アメリカ/シカゴを拠点とするサイケデリック・シンセサイザー・トリオのBitchin Bajasのメンバーで、Flux Bikes名義でも活動するRob Fryeと、トライバルで幻想的な世界館を生み出すシンセサイザーサウンドで知られるKaitlyn Aurelia Smithによるデュオ。ツアーの最中にバスの中で2人でカシオトーンで遊びながら作ったという曲を収録。 8. クレイジーポキュ 京都のふちがみとふなとの渕上純子と敦賀のpopoの喜多村朋太によるオルガン・ラバーズ・デュオ。温かみのある音色の同じ機種の2台のオルガンと実直に歌われる2人の楽曲は、心地よい哀愁の響きを持つ。もちろん今回は2台のカシオトーンを特別使用。 9. セラー 世界中のレーベルから膨大なリリースを誇るWill Longによるユニット。静謐でミニマルなアンビエント・ドローンを主軸に、Celerの他にもChristoph HeemannとのHollywood Dream TripやMachinefabriekらとのCMKK、MikoとのOh,Yokoなど、活動も多岐に渡る。 10. 増間 岡山のrev-node records主宰でありTest Patternのフロントマンである村岡充をギタリストに、ソプラノサックスの近藤良を主軸として、テナーサックスの青木哲也、ドラムの岩本象一による、ムード・ロック・カルテット。ポストロックやシカゴ音響ジャズなど通過しつつもそのどれにも当てはまらない、間取りシュミレーションバンド。今回のコンピではゲストにIchito Moriも参加している。 11. JaDa (ヤ・ダ) オランダの現代美術作家&画家のJan Van Den DobbelsteenとDanielle Lemaireによる名物夫婦デュオ。両者ともCosmic VolumeとInner Landscapeというそれぞれのレーベルを持ち、数多くの実験的でローファイなホームレコーディング作品やアートブックを出版しており、コアなサウンドアーティストとしても知られている。また、ダニエレ・ルメールは日本でもSweet Dreams Pressからアルバムをリリースし、過去に来日公演も行っている。 12. バルテック・ティシンスキー / ピョートル・ザブロツキ ポーランドを代表するバンド/楽団であるMitch & Mitchの主要メンバーであり、レーベルLado ABCの運営にも携わり、ワルシャワのインディーシーンの立役者とも言えるBartłomiej Tycińskiと、彼とミッチ&ミッチやBaaba、Veda Soundなど、多くのバンドを共しているマルチ奏者のPiotr Zabrodzki。このデュオでは実験的なサウンドに焦点を当てており、普段のバンドとは一味違ったサウンドを志向している。 13. ラベンダー・ピロー 大阪で結成されたギター7本とヴィオラによる弦楽フォーク団。多人数での弦楽奏と合唱というスタイルでありながら、さざ波のような静寂な響きと哀愁ある歌曲が特徴的。メンバーは、ex.映糸でMujika Easelの辰巳加奈や小堀努、コハクのミオリ、松本智仁、ex.Friendly Hearts Of Japanの林英之、上西功修、小林隆太、そしてこの録音をもって脱退したクロエ。今回の企画では普段のギター弦楽重奏がカシオトーンに置き換わった曲を提供。 14. ナスラクス フィンランド・アンダーグラウンドを語るには外せない老舗カセット・レーベルLal Lal Lalを運営し、普段はコミック・アーティストでもあるRoope Eronenによる、シンセサイザーを主体としたソロ・ユニット。フィンランドの実験音楽家が全員集合のサイケ・インプロ・フォーク楽団Avarusの中心人物でもあり、他にも膨大なライブラリー・ミュージックの収集家の一面もみせるDJ Nusmonaut名義でも活動している。 15. コト・コト ロシア北西部のカレリア出身で、現在はドイツを拠点とするサウンド・アーティスト。オモチャ楽器やカシオトーンを使った牧歌的な宅録テープ作品で、フィンランドのJozik Recordsからデビューし、その後各国のレーベルから作品をリリースし注目を集めている。 16. ケー・エム・コロン シンプルなマテリアルとカシオトーンなどの機材で、空間を意識した有機的なアンビエント・ミュージックを作り出す大阪在住のサウンド・アーティスト。神戸のspace eauuuでの恒例企画「ひなたみずアンビエンス」やcoffee:など、関西での様々なイベントにも携わっている。 17. ラッキーオールドサン スッパバンドやその他の短編ズなどを輩出するレーベルkitiからデビューした、ナナと篠原良彰による二人組。ささやかだが普遍的でとても良質なソングライティングが光るポップデュオ。AppleのCM起用でもその名が広く知られることになり、現在は京都の台風クラブも所属するレーベルNEW FOLKよりアルバムをリリース。 18. デ・バッテリーズ ベルギーのアントワープを拠点とする、謎めいた若手アーティストYasmin Van der RauwelaertとClara Lissensによるデュオ。たくさんのオモチャ楽器と日用品やカシオトーン、エレクトロニクスなどにより、可憐で不可思議なLo-Fi音響を作り出す。 19. タミュラス かつて関西の伝説的なハードコア・バンドとして知られたSatori SchoolやSpasmomのギタリストの宇津弘基による、アコースティックギターを中心としたソロ・プロジェクト。しかし今回のカシオトーン企画では、鍵盤楽器を中心に作曲家としての才能が発揮された楽曲となっている。 20. ニコ・カールソン フィンランド西部の都市トゥルクにおける実験音楽やアンダーグラウンドシーンの拠点であるHimeraの創設メンバーであり(現在は脱退)、エレクトロニクスやギターを使った即興演奏やドローン作品をソロで発表しつつ、KiilaのNiko-Matti AhtiらとのOrange HoraやAltaat、Navigationsなど複数のグループでも活動している。 21. シバタ&アスナ 鳥取のtori labelからリリースしていたボルゾイのトラックメーカーでもあり、長谷川真子とのnan!ka?でも活動する電子音楽家のシバタと、100 Keyboardsや100 Toysなどの作品で海外のフェスティバルを中心にツアーやリリースを重ねる電子音楽家のアスナによるデュオ。 cover drawing by オーウェン・アシュワース 米シカゴを拠点とするCasiotone For The Painfully Alone名義での活動で知られ、リリース作品での印象的なドローイング・ワークでもファンを魅了し、これまでのカシオトーン・コンピレーションの全ジャケットのカヴァー・ドローイングを手がけるこのシリーズには欠かせない作家。現在、音楽名義ではアドヴァンス・ベースとして活動。レーベルOrindal Recordsも運営。 1. JEREMY BOYLE / VL-1 2. STEVE BERESFORD / SK-1 3. ORA COGAN / CT-50 4. ZEA / SA-8 5. ALEXANDER RISHAUG / MT-540 6. RIMA KATO + TEN TOTE / C-16, MT-68 7. ROB FRYE + KAITLYN AURELIA SMITH / SK-60 8. CRAZYPOKYU (kitamura, fuchigami) / SK-1, SA-46 9. CELER / MT-540 10. FUERUMA / LK-41 11. JADA / VL-1 12. BARTEK TYCINSKI / PIOTR ZABRODZKI / DG-1, SK-5, SK-1 13. LAVENDER PILLOW / CT-805, PT-180, SA-46 14. NUSLUX / MT-140 15. KOT KOT / SA-20 16. KM: / MT-35, SA-46 17. LUCKY OLD SUN / MT-70 18. DE BATTERIES / SA-3, SA-76, PT-80 19. TUMULUS / GZ-5 20. NIKO KARLSSON / CT-360 21. SHIBATA & ASUNA / VL-1 cover drawings by OWEN ASHWORTH (ADVANCE BASE) Format:8cm CD Label:aotoao (JP)