AZUMI / BASEMENT TAPES
高円寺円盤はコロナ禍に突入した昨年5月より実店舗の名を「黒猫」と改め、その本部を長野県伊那市に移しました(高円寺の店も続行中)。 伊那市でも店舗を開き、現在数件の物件を同時に開けようとしていますが、その一軒、伊那市駅前商店街にある黒猫通り町ゴフク店には、食糧の貯蔵庫や防空壕がある地下室があり、そこに大阪のシンガー、AZUMIさんを招き、地下録音を敢行しました。真冬の地下壕の響きをマイク一本DATテープに一発録音し、宇波拓がマスタリングカッティングしたアナログ・オンリーの新作です。 このアルバムにはAZUMIの盟友であった鈴木常吉さんの曲がたくさん入っています。鈴木常吉さんは、テレビ「深夜食堂」の劇中でかかる印象的な歌で知られるシンガーで、晩年はアジア全域で人気が爆発し、海外公演が多くなっていたのですが、昨年癌により他界してしまいました。生前は円盤でもレギュラーで歌っていたので縁深く、また常吉さんはプロデューサーとしてAZUMIのアルバムを作っており、そのライナーは円盤の店主が書いていました。 そんな縁もあり、このアルバムには常吉さんへの追悼の意味合いもあります。また、春一番コンサートを福岡風太氏と主催していた故人・アベノボル氏の曲などもあり、「去りゆく人々」へのレクイエムのような作品になっています。 (円盤) Side A 1. お茶碗(詞.鈴木常吉.曲.アイルランド民謡) 2. ヨシロー(詞.アベノボル.AZUMI.曲.AZUMI) 3. 石(詞.曲.鈴木常吉) 4. ながれびと(詞.曲.たかち.AZUMI) 5. ぼくは帰ろう(詞.曲.松村正秀) Side B 6. スピークユアマインド(訳詞.AZUMI.曲.マークベノ) 7. 水の汽車.風のバス(詞.AZUMI.曲.マイケル.ハーレイ) 8. インディアンラブコール(訳詞.AZUMI.曲.ルドルフ.フリムル) 9. トリちゃんの夢(詞.石毛拓郎.曲.鈴木常吉) 10. 裏の神社(詞.燕淑子.曲.AZUMI) 総合監修・録音:田口史人 録音:2020年12月15日 伊那市黒猫通り町ゴフク店地下室にて 編集、選曲:犬風 マスタリング:宇波拓 ジャケット画:小林広希(RAIN COAT) レーベル画:寺田大海(拾得) レイアウト:村岡充 Format:LP Label:円盤 (JP)