NERVE NET NOISE / THIS ISLAND EARTH
これは、決して戦闘機の飛行音の生録りでもなければ、工事現場の暴走したコンプレッサーでもないし、歯医者での歯を削る音でもない。 うなりを上げる電子音の渦、渦、渦。まるで鳴と海の渦潮にでも、飛び込んだ心地である。とにかく、揉まれ、巻き込まれる音である。これを心地よいと取るも、うるさいと取るも自由だが、「脳みそのマッサージに最適である」という事だけ、私は主張したい。特に会社勤めで、毎夜遅くまで残業しているサラリーマンには、特にオススメしたい一品。α波ミュージック、エリック・サティーのピアノ曲でも癒されない人! 思いきって、このナーヴ・ネット・ノイズに接してみて下さいな。「うわぁ、これ、掃除機の音と変わんねーじゃん」なんて思った人!! まーそれでいいじゃないっすか!! 何の音でも楽しむ事を提案しますよ。歩く音、風で木が揺れる音、薪が燃え弾ける音、彼女とイチャイチャしている時の音、大便をもよおし…… 山辺圭司(LOS APSON?) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 本作は、タゴマゴの仲丸毅と自作発振機メーカーの熊切寛による「ナーヴ・ネット・ノイズ」初のアルバムです。「システム・ルージュ」、「システム・ブルー」、「システム・ブルー・ウインク」という3台の自作発振機(見ためは非常に美しい木の彫刻のボディーになっている)とエフェクターのみで制作され、通常のシンセサイザーとはまた違った趣の電子音楽になっています。 これまでナーヴ・ネット・ノイズは、ゼロ・グラヴィティーのコンピレーションアルバム“ELECTRONIC MUSIC FESTIVAL”(ZGV-009)への参加や、DUB SONIC ROOTSとの共演ライブ盤“LIVE at UPLINK FACTORY NOVEMBER. 3. 1996”(ZGV-010)などのリリース、クラブイベントからコアなライブハウスでのノイズイベントなど数々のライブを行ってきました。 その中でも、96年10月に渋谷の映画館で行われた恐怖映画のイベントに出演した際には、あまりにもの特殊な周波数の為か、スピーカーを飛ばすのではなく、スピーカーを発火させてしまい、場内を混乱と喝采の渦にまかせたという伝説も残っています。 Format:CD Label:ZERO GRAVITY (JP)