Klimperei (with Pierre Bastien) / Octogonale imperative
'80年代中頃からフランス・リヨンで偶然近所に住み、レコーディング・セッションも行なっていたクリンペライとピエール・バスティアン。'98年には、Prikosnovenieレーベルの依頼で名盤『メカノロジー・ポルタティーヴ』を共作している。バスティアンが機械仕掛けの自動演奏装置‘メカニウム’とコントラバス、ポケット・トランペットでベースとなるトラックを録音し、クリンペライが演奏を重ねていくという手法で、このとき2時間分の音源が制作された。ファンタジー/シンフォニック系レーベルのPrikosnovenieが採用しなかった、埋もれさせるにはあまりにもったいない絶品アウト・テイクを、10年後の'08年にクリンペライのクリストフ・ペッチャナが新たな演奏もリミックスして仕上げたのが本作。バスティアン特有の夢幻的な無国籍エキゾティカが、クリンペライの珍妙なトイ・ポップに深い陰影を与えている。ちなみにタイトルの“Octogonale imperative”(=『命令的八角形の』?)は“Mecanologie portative”のアナグラム(文字並べ替え)。 Format:CD Label:GAZUL / MUSEA (FRA)