why sheep? / REAL TIMES -dedicated to Chim↑Pom- (初回特典CD-R付き)
震災から生まれたチン↑ポムのアート。その動きを音楽にした男Why Sheep?の3rdアルバム『REAL TIMES -dedicated to Chim↑Pom-』。 前作から11年間の沈黙。イラク戦争、アフガン紛争、世界経済の危機。世界がみるみる変化していった。その間、眠れる羊Why Sheep?はたくさんの物事、人々を想い、それらを楽曲を通じて表そうと試みていた。 ただ、彼は遅筆な作家だ。 そこへ登場したのが、Chim↑Pom。 元々、プロデューサーの三田格氏の提案で、新作はChim↑Pomにジャケットを依頼する予定だった。そんな折、突如われわれを襲った大震災。誰しもに大きな傷跡を残したあの3.11の直後に、Chim↑Pomは間髪入れず震災現地に乗り込み作品を制作、すぐさま「Real Times」展を開催した。 Why Sheep?はChim↑Pomの作品の的確さ、スピードに感銘、そしてなんといってもアーティストとしての責任感に打ちひしがれ、11年間創りためた作品にその衝撃を色濃く反映していった。そうして完成されたのがこの作品『REAL TIMES -dedicated to Chim↑Pom-』だ。 収録曲は、楽曲ごとに独自のストーリーを持ちつつも、アルバムを通して大きなストーリーへと展開していく。エレクトロニックミュージックもワールドミュージックも、すべてはジャンルの垣根を超え、あたかも長編映画のように深い感慨を残す作品となっている。 アルバムのクライマックスは、制作当初よりアルバムタイトル曲として用意され、UAをボーカルに想定して作られた曲「Empathy」(M.10)。この曲は目の前にいる誰か、何かを大切にすることを伝えてくれるシンプルで力強い愛のメッセージである。 (U/M/A/A) Guest: UA、EYE(ボアダムス)、Cuizinier(TTC)etc... Produced by 三田格 1. Rue Pierre Leroux 2. Radiation #1 3. 11th (Away From The Borders, Close To The Borderless) feat. EYE 4. Somewhere At Christmas 5. Radiation #2 6. Grum Sai Grum 7. On My Answering Machine 8. relativisme extreme 9. Mandarake feat. Cuizinier (TTC) 10. Empathy feat. UA 11. Senga (Empathy Reprise) Why Sheep?によるコメント 僕のこの作品に含まれるほとんどの曲は、3.11以前から作り始めたものだったが、Chim↑Pomと出会ったことによって、ほとんど全曲を大幅に改変することにした。そして彼らの「Real Times」というタイトルをそのまま冠したいと思った。 そんなわけで、この作品は、スタートは違っても、最終的な部分で彼らの敷いてくれたレールに重ね合わせることとなったわけだ。別の駅から出発した車両が連結され同じレールを走るように。物事は決定論的にあらかじめ定められているのだろうか。線路をメタファーにするのならば、あるいは核のクロニクルという名の路線なのだろうか。とにかく僕に言えるのは、9.11によって変えられてしまった分岐点が11年間の時を経て、9.11それに続く3.11という線路と繋がったということだ。そしてそこには同乗者がいたのだ。 Chim↑Pomとは 卯城竜太・林靖高・エリイ・岡田将孝・稲岡求・水野俊紀の当時20代の6名が、2005年に東京で結成したアーティスト集団。 時代のリアルに反射神経で反応し、現代社会に全力で介入した強い社会的メッセージを持つ作品を次々と発表。映像作品を中心に、インスタレーション、パフォーマンス など、メディアを自在に横断しながら表現している。 東京をベースに活動しながら、世界中の展覧会に参加、海外でもさまざまなプロジェクトを展開。近年はさらに活動の範囲を広げ、美術専門誌監修や展覧会キュレーションなども行う。 著作に『Chim↑Pom チンポム作品集』(河出書房新社、2010年)、『なぜ広島の空をピカッとさせてはいけないのか』(阿部謙一との共編著、無人島プロダクション、2009年)、『芸術実行犯』(朝日出版社、2012年)、『SUPER RAT』(パルコ出版社、2012年)がある。 ※初回入荷分のみWhy Sheep?によるMIX音源CD-R付き! Format:CD+初回特典CD-R Label:U/M/A/A (JP)