北風(ニシブチ)─沖永良部島に生きた人と唄の記憶─
北風(ニシブチ)に背中を押されてジャージャーたちの口から流れ出した「うた」は本物の野生の「うた」。そう、これこそが「うたのしまのうた」。 「直島ミュージックスタジオ作品集」に続く、リクロ舎のCDが完成。 鹿児島県・奄美群島の南西部に位置する沖永良部島の村落で90年代初頭に録音された、暮らしの中でうたわれた、その現場の生の唄の記録です。 「北風の吹く日は三線もよく響き、喉も冴える」と言われる沖永良部島で、実際にある北風の日に録音されたそれは、伝説ではなく、その湿度や温度などを経験的に知っているからこその言葉だった。これは人は本来うたう生き物であり、誰でもが唄の力を持っているということの証である。 本作は、90年代初頭に沖永良部島の集落で唄者の一人である故・林正吉と従弟の林茂によってカセットテープに録りためられていた「日々の唄」の記録から北風(ニシブチ)の吹いた日の演奏を中心に編集した、「生きたうた」としてのシマウタの決定版! (リクロ舎) 1. いきんとう節 2. あんちゃめぐゎ 3. 子守唄 4. 犬田布嶺節 5. サンゴウ節 6. 国頭の遊び躍り(トンジムチ) 7. 海の笹草 8. 東成丸(ジントー節) 9. スーリスーライ 10. レンガスーライ 11. きび刈り唄 12. 母をたたえる唄 プロデュース:シーサーズ リマスタリング:宇波拓 解説・歌詞・対訳付き Format:CD Label:リクロ舎 (JP)