夏の大△ / 夏の大△
テニスコーツの録音技師であり、円盤からアナログLPをリリースした大城真、Erstwhile Recordsやhibari music等からのリリースで知られ、Helloやoff-cellsのバンドのメンバーとしても活躍する川口貴大、東京・荒川沿いのオルタネイティヴ・スペース「八広HIGHTI」主宰、2UP/hununhumのドラマー・中野恵一とのドラム+自走ウーファー・バンドMotallicaとしても活動する矢代諭史の3人による、「夏の大△(なつのだいさんかく)」の三つのフィールド・ワークを収録したDVD!!! 鑑賞のためのキーワード:DADA、フルクサス、ジョン・ケージ、小杉武久、カニバリズム・ガンジー・バンド、Giuseppe Ielasi、フィールド・レコーディング、モーター、ネジ、木材、配線、配置、振動、P音、そこにあるもの、日常、横断、俯瞰、大きなことは何も起こらないこと、好奇心?これアート??? 僕たちはあらゆることに馴れてしまった。 たとえそれがサウンド・インスタレーションという分類を周到に回避するかのようななにかであったとしても。 ある人にはそれがなにかの意思表示に見えたとしても、それは違和感や居心地の悪さを喚起するというようなものでもない。 それはただなにかの営為として行なわれているにすぎず、策略めいたものであるのかどうかさえあやしい。そんな安易な思い込みがすり抜けていってしまうようななにか。 それはたしかにフルクサス的な日常への下降とは異なる。日常への下降とはもっとささやかなものであるはずだ。日々、日常的に行なわれる行為のなかに発見されるような。たとえば、すでにあるなにかを参照しなくては語れないようなもの、ではないもの。 なにかへの異議申し立てでもなく、いたずらに新奇性を指向するのでもない。そういう紋切り型なものごとの捉え方や価値観をあっけないくらいに台無しにしてくれるもの。そんなふうにこの作品をながめること。 畠中実(ICC主任学芸員) 収録作品 - Contents: 1.“Highti”(34:52) March 17th, 2012; Highti, Tokyo (Yahiro) 2.“Septima”(23:41) June 3rd, 2012; Gallery Septima, Tokyo (Tachikawa) 3.“Moroiso”(25:58) September 15th, 2012; Moroiso Shore, Kanagawa (Miura) 夏の大△:大城真、川口貴大、矢代諭史 The Great △ is: Makoto Oshiro, Takahiro Kawaguchi & Satoshi Yashiro 解説:後々田寿徳(梅香堂) Liner notes: Hisanori Gogota (Baikado) デザイン:竹田大純 Designed by: Hirozumi Takeda 撮影・編集:本間徹郎 Cinematography and Editing by: Tetsuro Honma Format:DVD Label:DECOY (JP)