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Merzbow / 雀色2

型番 LA-20458
販売価格 2,200円(税込)
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スローダウンレコーズよりメルツバウの新作がリリース。本レーベルからは(アーカイブ・シリーズを除くと)2019年の『Kaerutope』『Indigo Dada』以来となるソロ作品であり、今回も『雀色1』『雀色2』という2作が同時にリリースされる。

メルツバウは近年他者とのコラボレーションを積極的に行い、またスローダウンレコーズでも展開しているアーカイブ・ワークスや過去の名作の(未発表音源を含めた状態での)再発などでも注目を集めているが、新作のリリースも変わらず積み重ねられている。

この度リリースされる2作においてはシンセサイザー(EMS SYNTHI 'A', Moog Mother 32, Behringer Model D)を鍵盤(Korg Monologue)で操作している点が大きな特徴として挙げられる。メルツバウの作品においてシンセサイザーが用いられるのはそれをメインとした90年代の作品をはじめ珍しいことではないが、それに鍵盤を取り付け音階というグリッドを通して演奏が行われることは珍しく、この演奏法が作品の中心といえるほどの割合で用いられた録音は今回が初である。

タイトル「雀色」は秋田氏が夕暮れ時のことを考えていて思い付いたもの。アートワークには背景に向島百花園のススキ、手前に上野不忍池の雀があしらわれている。

本作『雀色2』は強い存在感で鳴らされる電子音など『雀色1』と共通する要素を多く持ちつつも、複数のマテリアルが壁のように一体化したり一つのマテリアルを残して背景的に退いたりと疎と密の振れ幅が大きく、個々のサウンドの関係性に差異が聴き取れる仕上がりとなっている。

そしてそのダイナミックな振れ幅の中では、例えば1曲目の前半や2曲目での鍵盤による演奏であることを直接的に感じさせるような音程のフレキシブルな乱高下や、3曲目での中央で変化を続ける電子音とそれを取り囲むように鳴る抽象的な音響の配置から生まれるどこかスローダウンしたような趣など、メルツバウのソロ作で前面に出ることがさほど多くないサウンドや構成も味わうことができる。

これらの狭義の楽器を想起させるようなサウンドの使用、空間の空きを感じさせる音配置、そして演奏の中での音の密度の振れ幅は、メルツバウが近年音楽性の異なる様々なアーティストと共演を重ねていることを考えればその中で出会った多様な楽器奏者からのフィードバックと捉えることができるだろう。一方で思い返してみると、メルツバウはその初期には秋田昌美と水谷聖のデュオ編成で楽器を用いたセッションを中心に活動しており、器楽的なサウンドとそれに収まらない抽象的な音響を並走させるビジョンには長きに渡る蓄積があることもまた確かである。用いる機材や作風を幾度も変化させてきたメルツバウにおいて、本作はその現在形を示すだけでなく、初期との不思議なリンクにまで思いを巡らせることができる広い射程を持った一作だ。
(よろすず)

1. Frequency Bird 1
2. Cicada Modal
3. Frequency Bird 2

Format:CD
Label:スローダウンRECORDS (JP)

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