Arthur Russell / IOWA DREAM (国内盤CD)
発掘音源もいろいろリリースされて、そろそろ出涸らし感も否めないかな?と思ったら、とんでもなかったです!(誠にスミマセン!!!) チャールズ・アーサー・ラッセル・ジュニアが、音楽家としての「あたしがアーサー・ラッセルになるまで」といった赴きのタイトルが付けられそうな、ほぼ同時期に世に送り込まれた、こちらも唯一無二の才人ピーター・アイヴァースの「僕がピーター・アイヴァースになるまで」と対になるような感覚もジワジワと抱かせる未発表/デモ音源などを編集した大推薦作!!! 名作「ワールド・オブ・エコー」などで確認できるエコーまみれのフローティング・ヴォイスに辿り着くまでの過程をご開帳したような美しい記録。カントリー/フォークからアコースティック・ダンサブルなナンバーまで、ほのかに青白く光るバイブスを放っています! ブックレットに掲載された、アーサー・ラッセルのパートナーだったトム・リーによる淡い彩色による曼荼羅のようなペインティングもナイスですね! こちらは、BEAMSの青野賢一氏によるライナーノーツと、歌詞対訳が付いた国内盤仕様CDです。 アイオワの少年、ディスコ神秘主義者、シンガー・ソングライター、作曲家、そして反響の世界(world of echo)の奥深くにいる強烈な完璧主義者、アーサー・ラッセルのアーカイヴ・シリーズ最新作! アーサー・ラッセルのパートナーのトム・リーとオーディカ・レコードのスティーヴ・ナットソンによるラッセル・アーカイヴ・シリーズの最新作。トレードマークとも言える感覚に包まれた、ラッセルのまったく独自のソングライティングの驚異的なコレクションとなる全19曲。収録曲のいくつかは、もともとデモとして録音されたもので、その中には、コロンビア・レコードの伝説的プロデューサー、ジョン・ハモンドのもとでの吹き込みも含まれる。ラッセルが1970年代初頭に書いた、最近発見されたフォーク・ソングもあれば、彼がニューヨークのアヴァンギャルドやディスコのシーンに傾倒している様子を歌ったポップでダンサブルな楽曲もある。そして、これまでマット・ウルフによるドキュメンタリー『ワイルド・コンビネーション:アーサー・ラッセルの肖像』において、心臓が止まるような短いモノクロのクリップのなかでだけ聴くことができた、待望久しい「You Did It Yourself」は、ドライヴするファンク・リズムとラッセルの並外れた歌声が、その力の頂点にまで高まっていることがわかる。『アイオワ・ドリーム』で、田舎の少年がほかの世界と出会うさまを聴くことができる。 (P-VINE) 1. Wonder Boy 2. I Never Get Lonesome 3. Everybody Everybody 4. You Did It Yourself 5. Come to Life 6. Iowa Dream 7. Words of Love 8. I Still Love You 9. You Are My Love 10. Barefoot in New York 11. Just Regular People 12. I Wish I Had a Brother 13. I Felt 14. The Dogs Outside Are Barking 15. Sharper Eyes 16. Follow You 17. List of Boys 18. I Kissed the Girl from Outer Space 19. In Love With You for the Last Time 解説:青野賢一 歌詞・対訳付き Format:CD Label:AUDIKA (US) / P-VINE (JP)