Merzbow / Bloodour
スローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第11弾がスタート!今回のシリーズでは2006〜2007年の音源がリリースされる。この時期はメルツバウが1999年から試みていたラップトップ・コンピューターのみによるライブを止めて再びアナログ機材を使うようになった時期にあたり、また、2003年に秋田氏がヴィーガンとなって以降の動物の権利に対する眼差しがより具体的な問題への反対声明として作品上に表れてきた時期でもある。本作『Bloodour』には2007年リリースのアルバム『Bloody Sea』のアウトテイクや、2007年にベルギーで行われたDour Festivalのためのリハーサル音源などを収録。 これまで10のシリーズがリリースされているスローダウン・レコーズによるメルツバウ・アーカイブ・シリーズは第11弾に突入。 今回のシリーズでは2006〜2007年の音源がリリースされる。 この時期の作品には『Minazo』(Important Records, 2006)、『F.I.D. (Fur Is Dead)』(Fourth Dimension Records, 2006)、『Bloody Sea』(Vivo, 2007)、『Merzbear』(Important Records, 2007)、『Peace For Animals』(Quasi Pop Records, 2007)などがあるが、これらの作品がそれぞれ江ノ島水族館で飼育されていたミナミ・ゾウアザラシ追悼、毛皮反対、捕鯨とイルカ漁反対、熊虐殺反対、靖国神社放鳩式への抗議というメッセージを持っていることからもわかる通り、2003年に秋田氏がヴィーガンとなって以降の動物の権利に対する眼差しがより具体的な問題への反対声明として作品上に表れたことがまず目を引く特徴となっている。 またこの時期には音楽的な面でも、1999年から試みられたラップトップ・コンピューターのみによるライブを止めて再びアナログ機材を使うようになるという大きな変化があった。最初はラップトップに自作楽器といくつかのエフェクターを足したのみの構成であったが、時期が進むにつれ次第にアナログの比重が増えていくこととなる。加えてこの頃にはラップトップのみでのライブでは止めていたステージ上のギター・アンプとベース・アンプの使用も再開されている。 本作『Bloodour』にはそれぞれ録音時期の異なる3曲を収録。1曲目はタイトル通り2007年リリースのアルバム『Bloody Sea』のアウトテイク(録音は2006年2月)であり、終盤でハウリングのような不安定なトーンとエフェクト、電子音など豊かな高次倍音を持った響きの連なりによって波に飲み込まれるような効果が表れるなど実験的なサウンドが耳につく。2、3曲目は2007年の録音で、前者はベルギーで行われたDour Festivalのためのリハーサル音源。 (よろすず) 1. Bloody Sea Outtake 2. Dour Soundcheck 03 3. 754 Wave Format:CD Label:スローダウンRECORDS (JP)