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Unknown / マグネティック ダイアリーズvol.1[羊歯-岼/SHIDA-YURI]

型番 LA-16243
販売価格 1,200円(税込)
在庫数 Sold Out!!!

これまた興味をそそられるテープが復刻されました。ある事情で入手した80年代の埋もれた謎のテープが、音霊呼び覚まし系(?)な感じで衣を纏い、世に送り出された幻の実存プレゼン。脱力Lo-Fiインストから、チープな実験音響断片まで、一人の人間の淡くファンタジックな妄想が、密室でぽっかりと多重録音されています。おもしろい。













遡ること10数年前、古物商を営む知人より「廃業する同業者から倉庫ごと買い取った荷物の中に、録音機材とカセットがギッシリ入ったダンボール出てきたけど、興味ある?」と連絡を受け、即決で引き取ったものの、直後に決まった引っ越し作業に忙殺され、未開封のまま放置状態に。

数年後ふとしたきっかけで中身を確認すると、4トラックMTR、マイク、オープンリールとカセットテープが合わせて約300本入っており、試しに数本再生したところ、極度にLO-FIな録音、ミストーンもそのままの不安定な演奏ながら、ヒスノイズの奥から有機的な手触りが生々しく伝わってくる、DIY精神の塊のような多重録音作品が大量に収録されていることが分かりました。

テープ毎、内容は様々ながら、フレーズや編集センスには共通した感覚があり、更にほとんどのラベルに「magnetic diaries」(磁気による日記)の文字が手書きで記されていることから、おそらく同一人物の作品と判断。

オープンリールは一部を除き未確認ですが、カセットテープに関しては大半が4トラック片面フル収録、数本はステレオミックスされた状態のものも。

なかでも60分テープ両面フルサイズ収録、インレタで「SHIDA-YURI MT65」の表記があるこのカセットは、映像作品のサウンドトラックのように、同曲のヴァリエーション的なインストゥルメンタルが何度か挿入されているなど、アルバム作品として編集されたものに感じられました。(当初「SHIDA YURI」は個人名と考えていましたが、後日インデックスに書かれた「羊歯‐岼」に対応していることを発見し、こちらを作品タイトルとして採用することに。)

録音年月日は無記載ですが、「MT65」はカシオから1983年に発売され「Casiotone MT-65」と思われ、また同封されていたMTR「TASCAM PORTA ONE」は1984年発売。よって音源の録音時期は1984年以降。

また随所に特徴的なLow-Bitのサンプリング音を多用しており、この音色は「CASIO SK-1」に似ている、という友人の指摘から確認したところ、こちらは1986年発売。

B面後半ではリバーブやディレイも導入され、曲の雰囲気も変わっていることから推測すると、録音時期は数年にわたると推測されます。

以上の情報を元に、使用テープがかなり古い年代の物ということも踏まえると、おおよその録音時期は1984年〜1990年ではないかという結論に。
(追加情報として、先日音源整理中に、B面収録曲の4トラック音源が1曲発見され、こちらの日付は'87.10〜'88.02。これにより録音時期に関してある程度の裏付けが取れました)

上記マスターテープは、レコードを数回ダビングしたものに上書きしているようで、注意深く聴くと曲間に関係のない音源が残っていたり、経年劣化から音が歪んでいたりと、通常であれば聴きづらい箇所が散見されますが、この作品はノイズ混みの生々しい状態で接していただくのが最善と判断し、今回はあえてデジタル化やリマスタリング等を施さず、ほぼダイレクトコピーで作業を進めました。

リリースにあたり作者と連絡を取ろうと、ラベル表記やインデックスを細かくチェックしたものの、録音日時や機材名以外、個人特定に繋がる情報がほとんど見当たらず、買い取った業者や当時の従業員に話を聞く等、情報収集に手を尽くしましたが、一様に当時の記憶は曖昧な上、廃業から年数が経っていることもあり、手掛かりはほぼゼロに。

結果、心苦しくも今回は無許可での発売という形になってしまいましたが、このリリースが作者発見に繋がることを願って、初回限定100本のみ。また作者の消息が判明するまで、売り上げはレーベル側の管理の元、ペンディングという形にさせていただきます。

音源発見時の段階では、「TELEPATHY」レーベル(ロックバンド「ミッシング箱庭」の3rdアルバム「milky」リリース元)から2009年にリリースの予定でしたが、数年間の紆余曲折の末、このたび瘡原亘氏の協力のもと、2017年発足の新レーベル「KODANUKI PRESS」の第4弾リリースとして、ようやく日の目を見ることとなりました。

なお当レーベルでは、今後も音源のデータ整理と作者の身元捜索を進め、コンタクト及び許可が取れ次第、残りの作品も順次リリースしていく予定です。
(Kodanuki Press)

Format:TAPE
Label:Kodanuki Press (JP)

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