MARIANA BARAJ / SANGRE BUENA (国内盤CD)
マリアナ・バラフはブエノス・アイレスの異色パーカッショニストにしてSSW。2002年のアルバム・デビューから2007年のアルバムまで、伝統的なフォルクローレをベースに、2000年以降のアルゼンチンの先進的な音楽ムーヴメントと協調しながら、アブストラクトなダンス・ビートを創り上げたり、前衛ジャズとの融合や音響的なアプローチなど、積極的に先端サウンドの創造を推し進めてきました。 2010年発表の前作「チュリータ」(2010)では、それまでの作品とはひと味違った、全編自作のネオ・フォルクローレともいえるチャーミングでアコースティックなサウンドと、磨きのかかった素晴らしい歌を聞かせ、“新たなマリアナ・バラフ”を披露してくれました。 そして本新作では、前作の路線をさらに音楽的に深いところまで目指した彼女が発見できます。曲毎によく考えられた仕掛けによって、非常に高度な音楽性を持ったヴァリエーション豊かな仕上がりになっています。さらにどの曲もカラフル!こんなポップなフォルクローレが今まであったでしょうか!? マリアナ自身の解説によれば、「その土地に古くから根付いた基本となるリズムに、そこにぴったりな、でも少し雰囲気の違うアレンジを加えて、本来のリズムの素晴らしさがさらに輝くような作品にしたかった」という、まさにその言葉通りの出来映えの曲が並んでいます。マリアナはいつものように、ボンボやレグエロなどのパーカッション、チャランゴ、そしてヴォーカルを担当。エドゥアルド・ファルーとハイメ・ダバロスによるアルゼンチン・フォルクローレの名曲「古い愛のトナーダ」以外は、全てオリジナルです。 ゲストには、アルゼンチンで絶大な人気を誇るサルタ、チャコ地方出身のフォルクローレ歌手チャケーニョ・パラベシーノ、アルゼンチン・ロック界を代表するフィト・パエスがそれぞれ1曲ずつ参加している他、父であるアルゼンチン音楽界の重鎮、ベルナルド・バラフが2曲サックスを吹いています。さらにサルタのヴァイオリニストのダニエル・ビジャ、女性チャランゴ奏者のアルダナ・ベジャ、ジャズ・トランペットの鬼才、フアン・クルス・デ・ウルキサなどが参加しています。 (BEANS RECORDS) 1. LA HORA 時 2. ESCOBITA DE PICHANA 小さなほうき 3. BUMBUNA ブンブーナ 4. FLORCITA DEL POBRE 貧者の花 5. TONADA DEL VIEJO AMOR 古い愛のトナーダ 6. ESPECIAL 特別なもの 7. PASTORA 羊飼い 8. ANHELAR 熱望 9. BUEN AGUERO 幸運の前触れ 10. TIBIA ティビア 11. SANGRE BUENA サングレ・ブエナ 日本語解説:佐藤由美 歌詞対訳:太田亜紀 マリアナ・バラフ自身の曲目コメント付 3面見開きの美麗デジパック Format:CD Label:BEANS (JP)