型番 LA-21310 販売価格 2,250円(税込) 在庫数 Sold Out!!!

このアルバムの主人公Marnieは1979年から1987年までParty Boysにベース奏者として在籍した。Party Boysは1984年に出版されたファースト・アルバムに日本の輸入レコード店が「アメリカのAmon Düül」というコピーを付与したロサンジェルスのバンドである。Party Boysではフル・ネームのMarnie Weberとして活動していたが、バンド解散の後Marnieとしてソロ活動を始めた。

1988年にMarnieはアルバム“Songs Hurt Me”のプロモーション・カセットを制作している。このアルバムは17 PygmiesおよびSavage Republicで活動したPhilip Druckerが協力して制作され、1990年にはLPの形で自主出版された。ベースを弾くヴォーカリストであると同時にシンセサイザーをも得意とするマルチ奏者として、とても変わった物語を内包するメロディアスでヘヴィな音楽を彼女はそこで創生している。

以降1991年にMarnie Soundsという名義にて“Woman With Bass”を、および1996年にMarnie名義で“Cry For Happy”という二枚のアルバムを発表した。Marnieがドラム・マシンとテープ操作をも担当した後者アルバムは、Thurston Mooreが主宰するEcstatic Peace!から出版されている。

本アルバム“Songs Forgotten. The Best Of Marnie”はこれら3枚のアルバムから抜粋されたトラックから成るタイトル通りのベストアルバムだ。全14トラック中最初の7トラックは“Cry For Happy”、続く3トラックは“Woman With Bass”、残り4トラックは“Songs Hurt Me”と配列され、最後は“Songs Hurt Me”のA面一曲目に収められたタイトル・トラックと、時代遡る形で歌が並ぶ。

MarnieはMarnie Weber名義でおとぎ話でもあり怪奇譚でもあるような奇妙な物語を着ぐるみで具現化するパフォーマンスを行い、国際的人気を博している。その世界ともリンクするような夢を創出する重厚な演奏は根強く愛されていて、2019年にはドイツのDiscos Transgéneroが“Songs Hurt Me”をLPとして再発した。

“Songs Forgotten. The Best Of Marnie”を2004年に発表した後、Marnieは2007年にSpirit Girls、2011年にはF for Acheそれぞれの一員としてアルバムを発表ししている。 並行して2008年にはMarnie Weberとしてパフォーマンスのサウンドトラックをまとめた“Lonely Soundtracks, 1993 – 2008”を発表した。
（T.坂口）

1. I'm Not A Bunny
2. Cry For Happy
3. Blind Mole Digging A Hole
4. Songs For The Screaming Girls
5. You Came Too Soon
6. Peaches
7. Poor Lost Me
8. Coquette, Circus Girl
9. Lucky Fellow
10. Tiger, Tiger
11. The Passionate One
12. The Courtesan
13. Shanghai My Heart
14. Songs Hurt Me

Format：CD
Label：END IS HERE (US)

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